看護部
病院は治療の場ですが、入院される患者様にはそれぞれの「歴史」があり「暮らし」があります。看護師は「健やか、生きるを支える」「優しく、親切、丁寧な看護」の理念のもと、患者様の治療がスムーズに行われるよう援助すると共に、おひとりおひとりの暮らしを大切に考えた看護を提供をしています。
当院では、特に〈食べる〉ことに取り組んでいます。
食べることは生命維持だけでなく幸せにもつながります。
ご高齢になると様々な原因で食べることが難しくなってきます。
一口でも・・最後まで・・その願いをかなえるため口腔ケア・食形態・姿勢・介助方法など様々な視点から多職種と一緒に支援させていただきます。
患者様が退院後どのように暮らすことが最善か?どんな支援が必要か?患者様、ご家族と一緒に考え、安心して暮らせるようにお手伝いします。
患者様の身体や心などのさまざまなつらさをやわらげ、より豊かな人生を送ることができるよう、緩和ケア認定看護師を中心に入院から在宅まで支援させていただきます。
「緩和ケアとは痛みやその他の身体症状、心理社会的、スピリチュアルな諸問題の確実な早期診断、確実なアセスメントと治療によって痛みを防止し、苦しみから患者を開放することによって、生命を脅かす疾患に伴う諸問題に直面している疾患とその家族のクオリティ・オブ・ライフを改善するアプローチである」
WHO(世界保健機関)定義
~公益社団法人日本看護協会認定 緩和ケア認定看護師の紹介~
緩和ケア認定看護師として病棟と訪問看護を実践しています。
緩和ケアは、がんだけはなく生命を脅かすあらゆる疾患に多職種からなるチームによって実践される積極的で全人的なケアです。
緩和ケア認定看護師として、その人の本当の思いを大切にし、その人らしく生き、生活できるように支えることを心がけています。
患者様、ご家族から「安心する」「大切にされている」「わたしは幸せ」などの言葉をプレゼントされるよう日々精進していこうと思います。
緩和ケア認定看護師 野沢 愛
薬剤室
薬剤室では、調剤業務と薬剤管理指導を行っています。また、チーム医療にも積極的に参加しています。
患者様がご自宅に帰れるように、お薬の管理の方法について一緒に考えたり、提案したりしてサポートしています。
栄養科
栄養管理室では入院・外来患者様へ管理栄養士による栄養・食事指導のほか、入院患者様への栄養管理、病態別・嚥下機能別のお食事を提供しています。
お食事の提供では季節の食材を使用し、行事食も取り入れ、食を通じて四季を感じ楽しんでいただけるよう栄養管理室一同努力しております。
当院では食べることに関わる職種は『幸せをもたらす職種』と言われています。
患者様にとって『食べることは生きること』であり『食べること』は何よりも幸せを感じられるものでもあります。
栄養管理室では『食べる幸せを』サポートしています。
リハビリテーション
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入院リハビリテーションには、理学療法士・言語聴覚士(訪問と兼務)がおります。
入院し医師からリハビリテーションの指示が出ると、リハビリテーションが開始されます。
在宅医療を中心に行っているので、リハビリテーションも在宅の様子を踏まえて進めていきます。
また家屋評価などを行って生活の様子を確認しリハビリテーションにいかしております。
当院訪問医療を利用している患者さんは、訪問スタッフから情報を収集して進めていきます。
退院時は在宅生活が滞りなくおくられるように、訪問リハビリをはじめ、ケアマネージャーやサービス事業所に情報提供を行っております。
このように多職種と連携しながらリハビリテーションが進められます。
- 摂食嚥下チーム
医師の指示のもと摂食嚥下チームを編成して、摂食嚥下障害や低栄養状態の入院患者に対して、多職種連携によるチームアプローチを実施しております。構成職種は、看護師・歯科衛生士・管理栄養士・言語聴覚士・理学療法士となっております。具体的には、入院時の医師記録より摂食嚥下障害や低栄養疑いのある患者に対して、各職種が評価し週1回のカンファレンスを行います。そこで、方針を決定して各職種が実践していきます。2週間後に再評価して達成度を評価します。退院後も、在宅等で維持・向上してもらえるように本人家族・施設等に報告や提案を行っております。
- その他
施設や公民館などでの出前講義や機能評価など地域に密着した活動も行っています。
- 認定・資格
糖尿病療養指導士 1名 摂食嚥下領域認定言語聴覚士(日本言語聴覚士協会) 1名 3学会合同呼吸療法認定士 1名 福祉住環境コーディネーター2級 1名
CBブレース(膝装具)
当院では、佐喜眞義肢が制作している膝装具(CBブレース)を取り扱っています。
CBブレースとは?(佐喜眞技肢ホームページより)
自力で歩く力を取り戻す為に開発された関節装具「CBブレース」は特許技術(CB構造:Center Bridge=センターブリッジ構造)によって、ひざの痛みを和らげ支持性(強度)を落とすことなく世界最軽量化(約79g /フレームのみ)※1 を実現しています。
少し大き目の多軸継手(関節部材)が正座を容易にし、大腿下腿部においてカフ(連結部材)の無いスマートなデザインで抜群の装着感を提供。3点支持矯正により筋力バランスが改善し、肘や膝を痛めた際の関節の負担を軽減することで痛みを抑えます。※2
※1.サイズによって異なります。
※2.効果は個人差があります。