向精神薬


不眠症の病歴聴取
  1. 訴えの背景にある不眠症状(入眠障害、中途覚醒、早朝覚醒)は?
  2. 睡眠中のいびきや呼吸停止、下肢のぴくつきやむずむず感などがあるか?
  3. 睡眠の質(休息感や塾眠感)はどうか?患者がそれをどう感じているか?
  4. 眠れないと日中にどのような症状があるか?
  5. 日中調子よく過ごすのに睡眠が何時間必要と思っているか?
  6. 日常および週末の就床時刻および起床時刻は?
  7. カフェイン飲料およびアルコール飲料の使用は?
  8. 身体疾患や精神疾患の有無は?服薬しているか?その薬剤は?

     
不眠症のタイプによる睡眠薬の選び方

入眠障害
(超短時間型、短時間型)

中途覚醒、早朝覚醒
(中時間型、長時間型)

神経症的傾向が弱い場合
脱力・ふらつきが出やすい場合
(抗不安作用・筋弛緩作用が弱い薬剤)

ゾルピデム(マイスリー錠5mg)
ゾピクロン(アモバン錠7.5mg)

クアゼパム(ドラール錠15mg)

神経症的傾向が強い場合
肩こりなどを伴う場合
(抗不安作用・筋弛緩作用をもつ薬剤)

トリアゾラム(ハルシオン錠0.25mg)
ブロチゾラム(レンドルミンD錠0.25mg)
エチゾラム(デパス錠0.5mg)

フルニトラゼパム(ロヒプノール錠1mg)
ニトラゼパム(ベンザリン錠5mg)
エスタゾラム(ユーロジン錠2mg)

腎機能障害・肝機能障害がある場合
(代謝産物が活性をもたない薬剤)

ロルメタゼパム(ロラメット錠1mg)

ロラゼパム(ワイパックス錠0.5mg在庫なし)

     
非定型向精神薬

成分名

薬品名

用法・用量

リスペリドン

リスパダール錠1mg

1回1mg1日2回より始め,徐々に増量
維持量:1日2〜8mg 原則として分2
*1日量は12mgを越えないこと

ペロスピロン

ルーラン錠:4・8mg

1回4mg1日3回より始め,徐々に増量.
維持量として1日12〜48mg分3
*1日量は48mgを超えないこと

クエチアピン

セロクエル錠25mg

1回25mg 1日2回又は3回より開始し,状態に応じ徐々に増量.
通常,1日投与量150〜600mg 分2又は分3
*1日量として750mgを超えないこと
1)著しい血糖の上昇から,糖尿病性ケトアシドーシス,糖尿病性昏睡等の重大な副作用が出現し死亡の可能性→血糖値の測定等観察を十分に.
2)上記副作用があることを患者および家族に十分に説明し,口渇・多飲・多尿・頻尿等の異常が出現したら直ちに投与中止し医師の診察を受けるよう指導する

オランザピン

ジプレキサ錠:2.5・5・10mg

1日1回5〜10mgより開始し,維持量として1日1回10mg
*1日量は20mgを超えない
1)著しい血糖の上昇から,糖尿病性ケトアシドーシス,糖尿病性昏睡等の重大な副作用が出現し死亡の可能性→血糖値の測定等観察を十分に.
2)上記副作用があることを患者および家族に十分に説明し,口渇・多飲・多尿・頻尿等の異常が出現したら直ちに投与中止し医師の診察を受けるよう指導する

   
プライマリケアに必要な向精神薬

分類

成分名

薬品名

用法・用量

三環系抗うつ薬

塩酸アミトリプチリン

トリプタノール錠10mg

初期:1日30〜75mg
1日150mgまで漸増 分割投与
*1日300mgまで増量可

四環系抗うつ薬

塩酸マプロチリン

ルジオミール錠10mg

1日30〜75mg
分2〜3 又は 1日1回(夕食後又は就寝前)

選択的セロトニン再取り込み阻害薬
SSRI

フルボキサミン

ルボックス25mg

初期用量:1日50mg 分2
1日150mg 分2まで増量
強迫性障害に適応あり

選択的セロトニン再取り込み阻害薬
SSRI

パロキセチン

パキシル10mg

〔うつ病・うつ状態〕
1日1回夕食後20〜40mg
*投与は1回10〜20mgより開始し,原則として1週毎に10mg/日ずつ増量
*1日40mgを超えない範囲で増減
〔パニック障害〕
1日1回夕食後30mg
*投与は1回10mgより開始し,原則として1週毎に10mg/日ずつ増量
*1日30mgを超えない範囲で増減

セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬
SNRI

ミルナシプラン

トレドミン錠:15・25mg

1日50mgを初期用量とし,1日100mgまで漸増し,分服
*高齢者には,1日30mgを初期用量とし,1日60mgまで漸増し,分服

セロトニン作動性抗不安薬

タンドスピロン

セディール錠:5・10mg

1日30mg 分3
*1日60mgまで


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