MRSA感染について

疫学

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3.疫学

  A.病院におけるMRSAの分離頻度

    国立病院治療共同研究「池上班」の調査結果によると、各病院の
   外来患者について、黄色ブドウ球菌分離症例数に対するMRSA分
   離症例数の割合が、10〜20%以下の病院が多い。
    入院患者については、黄色ブドウ球菌分離症例数に対するMRS
   Aの分離症例数の割合が20%以下の病院は少なく、大多数の病院
   では20〜60%であり、中には70〜80%に及ぶ病院も認めら
   れた。
    なお、MRSAの判定基準が統一されていないこと、及びMRS
   Aと判定された菌でもその各種抗生物質にたいする耐生は一様でな
   いことから、MRSAの分離頻度とその病院におけるMRSA感染
   発症者の頻度とは一致しないことに留意する必要がある。

  B.発生.伝播の様式
    
     患者に対する抗生物質の頻回使用により、MRSAの選択が起
     こり、患者は保菌者あるいは発症患者となる。
     MRSAは次のステップとして。
     ァ 人から人へ。
     ィ 人から医療器具を介して人へ。
     ゥ 環境汚染(シ−ツ交換後の空中浮遊菌、病室内の器物、汚
       染された寝具)から人への経路等を通じて伝播していく。


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